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ハーゴロウ物語

黒シバのマメタと仲の良い、同じく黒と白のねこ「ハーゴロウ」の物語を、事実を紹介したい。
2008年、自宅近くで白と黒の野良猫を見かけることが多くなった。
このネコは首のあたりが化膿、爛れており、一見いかにも近所迷惑な、触るのも嫌なネコを見かけることが多くなった。私は可哀そうに思い、はじめは庭にネコの餌を置いて十分に食べられるようにした。徐々にエサのお皿を自宅近くに寄せ、しまいには窓のすぐ外にセットした。そして、最後には家の中にご飯を置き、窓を開けるようにした。元々、ネコは3匹いるので、ネコのエサは十分にあった。家の中でエサというとカミさんが嫌がるので、もっぱらご飯と呼んでいる。
いつ頃から誰が名づけたのか、多分カミさんと思うが、最初は「ハーゴロウ」と呼んだ。ハーゴロウちゃんはものすごい剣幕で、家の中にあるご飯を食べるため、100%警戒心で凄まじい剣幕で家の中に入ってきた。警戒心よりもお腹がすいた方が勝ったのだ。そんな数週間がすぎて、徐々に慣れてきて、触れるようになった。
私は、ホウ酸をお湯に溶いてガーゼで首の周りのただれを洗ってあげた。二週間位だろうか、徐々に改善してきた。かなり、改善してきて、薄い皮が生成してきた。「これでよくなるな」と思い始めたころ、ハーちゃんは外でけんかしたのか、パックリと皮膚がむけて元の木阿弥になった。

「アー、もうダメだ!」と思い、ハーちゃんを小さなネコ用檻の中に入れ、犬猫病院へ連れていき、お医者さんに治療を頼んだ。檻に入れられたハーちゃんは警戒心一杯ですさまじく「ニアー」とないているのをしり目に、帰り道は重苦しく、さぞハーちゃんは怒っているだろうと、気にかかった。
1週間位して、重い気分で犬猫病院へ迎えに行った。さぞハーちゃんは怒っているだろうな。
ところが、家へ連れ帰ると、態度が一変していた。
なんと100%信頼に変わっていたのだった。このネコは知性が人間並みであったのだ。
以来、ずっと。黒柴のマメタとは特に気が合うのか、友達以上。いつも毎日のように、歩いて1分の公園まで他のネコも従い散歩するのが日課となった。他のネコはひも付きだが、ハーちゃんは別格でひも付きではない。この頃からマメタは不思議な行動をするようになった。いつも、道の上下を見て、緊張してるのだ。常に上側と、下側の道路を警戒しているのだと、やっと分かった。こちらが鈍感であったが、マメタは他の犬などが来ないか!ハーちゃんは安全か!自分の責任だと自覚、警察犬の役割をしていたのだった。ネコもそれが分かってきて、特にハーちゃんはマメタとは空気のような存在となった。写真からもそんな信頼感が分かると思う。

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ガードマンがいるから安心して草食べよっと

ハーゴロウとまめた

二人ともリラックス

毎朝のように、ねことマメタを連れて歩いて30秒の公園へ散歩するのが日課となった。道行く人は、いつも犬と猫が仲良く歩き、時にはマメタがネコの背中のノミを取ってあげようと咬み咬みするのを不思議に眺めるようになった。
ノミなどいないのだが、マメタはハーゴロウが好きで、好きでたまらないので、ノミがいなくとも、咬み咬みしたいのだ。ただ時々間違って、皮膚を咬むとハーちゃんはマメに強烈なパンチを見舞う。マメタは「アウー」と悲しそうに泣くだけ。
私は、日曜日など時間を持て余したときは、ねこ連(現在3匹だが黒の「ジジ」は野生が強く一緒に歩いたりしない)とマメタとこの公園で読書などするのが日課となった。ハーゴロウと接するときは、まるで人間同士のようで、会話があり、その都度ハーちゃんの意見、主張がある。
もちろん、夜は多くはマメタとハーちゃんと私3人、2階で眠ることが日課となった。なぜか、3人ともリラックスでき、気が合う関係だからだ。時間がくると、何も言わないのに空気を読んで上がってくる。

ハーちゃんは野良出身で出入り自由なネコであり、朝は必ず、我々の乗った車をお見送りする。が、発車すると、決して車を見ない。後席の私がいくら呼んでも。ハーちゃん曰く「俺、一人でもさみしくないよー」とあさっての方向を見て「勝手に行けば」という態度をとる。
もともと、野良出身であるので、昼間は外で自由時間がハーちゃんの日課だ。そして帰宅時はずっと門柱の上で待っており、車が着くと同時に門柱から下りてくる。
我々三人はあわてて駆け寄る。こんなハーちゃんと付き合っていると、ねこではなく、人と付き合っているように錯覚してしまう。勿論、散歩している人々も、犬と猫が仲良く、かつロープ無しでハーちゃんの散歩をみると、目つきが完全に人間なので、何か意思のある目つきで、どこか異次元の世界に入ってきたような不思議な感覚を覚える。あまりのことで、どこのおばさんか、知らないが毎日昼間わざわざ、はーちゃんに会いに車で来る人もいた。その気持ちはよく分かる。ハーちゃんは美人でもないし、毛も野良風だが人気のねこだ。われわれだって、車が着いたのと同時にハーちゃんが門柱から下りてくると、先を争ってはーちゃんに殺到する。

ハーゴロウの定位置

門柱で見張り

ハーゴロウと散歩

怪しいやつ