温暖化と空気(酸素)資源量
地面から空を見上げると一見、空気は際限なくあるように見えます。本当はどの位あるのでしょうか? 地球表面、正確に言えば海水面で1気圧の空気がありますが、標高8848mのエベレスト山頂では空気が薄くおおよそ地上の1/3の気圧しかありません。登山家が酸素ボンベを背負っていくのをテレビなどでよくみます。エベレスト山頂ではおおよそ地上の1/3の空気しかないので、登山家はボンベを背負って登り、体力上ボンベは山頂近くで廃棄しています。登るのに時間がかかり過ぎた場合、あるいは怪我をすると酸素不足・低温で死亡する人も多く、テレビ等では放送されませんが干からびて累々と死体が横たわっているようです。誰も死体を平地までおろす余力はないから仕方ないと思います。脱線しましたが、ざっと高度と酸素量の関係を下記します。
海抜0 mから71000mまでの気圧を表に示しました。0.01気圧単位で4捨5入し、2ケタで記入計算しました。正確に知りたい方はネットなどで割合簡単に数値を入手できます。
上段が海抜m、下段が気圧atm
0m |
1000 |
2000 |
3000 |
4000 |
5000 |
6000 |
1 atm |
0.89 |
0.78 |
0.69 |
0.61 |
0.53 |
0.47 |
7000 |
8000 |
9000 |
10000 |
11000 |
12000 |
13000 |
0.41 |
0.35 |
0.30 |
0.26 |
0.22 |
0.19 |
0.16 |
14000 |
15000 |
16000 |
17000 |
18000 |
19000 |
20000 |
0.14 |
0.12 |
0.10 |
0.09 |
0.07 |
0.06 |
0.05 |
以下、ほとんど意味がありませんが、少し飛ばして参考までに記入しました。
32000 |
47000 |
51000 |
71000 |
|
|
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0.009 |
0.001 |
0.0007 |
0.00004 |
|
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|
これから言えることは、空気の存在する高度を20000m(20Km)までと仮定し、かつ地球上の空気を全て一気圧として計算した場合、1気圧の空気層厚さはおおよそ7.2km厚さに過ぎません。エベレストの高さ程度しかないのです。
地球の直径がおおよそ12600Kmであり、1気圧空気層の厚さ7Kmを例えると、直径1.26mのやや大きな地球儀(子供の背丈程度)上に0.7mm厚さの1気圧空気層があるに過ぎません。ほとんど目に見えない厚さです。言うならば、コピー紙の厚さ程度しかないのです。空気という生物に必須の空気層はとても薄く、少ないのです。ですから汚染されやすく、炭酸ガス濃度も簡単に上昇しやすく、
その結果温暖化が進みやすいのです。人類そしてすべての生物にとって数十万年実際に炭酸ガス濃度の上昇は著しく、ジェームスハンセン氏が指摘する許容濃度400ppmをほぼ超えており、地球的規模での気温上昇、海面上昇は避けられず、既に時間の問題となっていると言えます。そしてハンセン氏はこの3年間程度の変化から、今世紀末までの海面上昇幅を具体的に3mと高く訂正しました。
私は個人的には詳しい気候変動は分かりませんが、専門家であるハンセン氏がほんの短期日(私が青山学院で彼の○年前の予想)で訂正したことに注目しています。あらゆるデータを理論的に駆使し予想した結果を、極短期日のうちにより早くなると訂正したことに注目しています。言わば博士の予想の変化率が大きいことに注目しています。これから類推すると海面上昇はもっと早くなるのではと思います。
この壊れやすい母なる地球の話題が政治の世界に全く出ないとはどうゆう事でしょうか?
中国の習均平を筆頭にあらゆる政治家は最も重要な点を見過ごしていると言えます。人間は自分の都合の良いこと、興味のあること、利益に関することに忙殺され、このような最重要ポイントを見過ごしてしまう動物なのでしょうか?
動物でも既に温暖化に適応し、既に生存エリアを変えつつあります。
海抜の低い中国を始めすべての国にほとんど予想不可能な大惨事が迫っているにもかかわらず、血眼に産業の発展に軍備増強に邁進しており、歴史的規模で眼前に迫っているこの世界的大惨事を少しも予見できないとはどうゆうことでしょうか? 予想ではなく、既に事実であることに気がつかないのでしょうか? 人間は都合のよくないことは見なかったことにする動物なのでしょうか?