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発明・温暖化・海外旅行について投稿します

自動車用エンジンの燃費改善

 私の会社は先端径が13μmや25μmなどの極細熱電対や、厚さが20μmや40μmの極薄熱電対を世界に先駆け開発し、販売している。(1mmは1000μm、 ミクロンと呼ぶ)。

とても細いので分かりやすく比較すると、コピー用紙の厚さが大よそ100μm、日本人の髪の毛の太さが60~80μm、欧米人の髪の毛は50μmとやや細い。身の回りには、あまり細いものが無いので説明しづらいが、何となく類推できると思う。細いということは温度応答性が良い、即ちとても敏感であることを示している。ガラス製の太い体温計ではガラス全体が温度上昇するには数十分間かかってしまう。が、このように細いと瞬間的に触れたガスなど物質の温度になる。もちろん空気温度でも。爆竹の爆発した時の温度も計測トライしたことがある。ただ、そのデータの信憑性を証明する計測装置が無い現状。薄い熱電対も同様に表面温度を計測する場合、とても敏感である。

この他、X線が上下に貫通する小型はんだ付炉である「X線リフローシミュレーター」を製造・販売している。はんだ付中の溶融はんだの動きを顕微鏡のように拡大して撮影することができる。本装置については当社ホームページを御参照下さい。

 

この二つが当社最大の販売製品であり、いずれも日本機械学会から、優秀製品賞を頂いた。極細熱電対の使用により得られた各種の温度データは色々な学会で発表されているようだが、私は勿論そのごく一部分しか知りえない。これら世界一の応答性を持つ温度計により、数々の従来不明であった温度を計測できるようになった。 最も世の中に貢献したと自負しているのは自動車用エンジン内部の温度計測であるのではないかと思っている。通常は、25μmと50μmあるいは 13μmと25μm太さの2種類の熱電対から成る自動車用エンジン内部温度センサにより、毎分数千回転で回転するエンジン内部温度の計測成功であろう。2本セットで計測することにより、真実の温度を算出できることが科学的に分かっている。本センサで数千回転/分(数1000RPM)の速度で回転するエンジン内部温度の測定に成功した。各自動車会社で内部圧力も含め測定・検討した結果、データは公表されることは少ないが、少なくともこれら高速温度センサの登場で分かったことは、エンジン容量(1500 cc等)を小さくして、回転数を上げた方が燃費の改善に最も効果的であることが分かった。それまでは当時愚かにも、3リッターカーとか4リッターカーとか、エンジン容量の大きさを誇る宣伝も見られた。が、当社が某社に当時としては考えられない高速性を持つ極細熱電対セットを納入以来、エンジンサイズを売り物にするような風潮は一掃された。

この結果、世界中の自動車エンジンの熱効率が向上し、その恩恵は世界中で数億台の

自動車の燃費改善に重大な好影響を与えたと考えている。私の哲学的信念は因果応報である。バランスされなければならない。かなり温暖化の防止に貢献したと影ながら自負している。やや、大げさだが地球環境の悪化を少しだけかもしれないが、改善したと思っている。